新人看護師が困難になる多重課題場面 : 看護管理者への調査から
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概要
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本研究は,卒業前の客観的臨床能力試験課題を作成するために,看護管理者がとらえた新人看護師が困難になる多重課題場面を明らかにすることを目的とした。研究対象は病院の看護管理者8名で,4名ずつのグループインタビューを実施した。分析はインタビューデータから,新人看護師が困難になる多重課題場面を抽出した。新人看護師が困難になる多重課題場面として,【予定変更】【複数の行為での優先度】【複数の人との関わりでの優先度】【報告・相談】の4つのカテゴリーが抽出された。新人看護師は,行為・関わる人の多重に加えて,予定が変更する動的な臨床場面の中で,限られた時間内に,先々の対処をふまえて判断や行動することが困難であることが明らかになった。卒業前の客観的臨床能力試験課題は,【予定変更】【複数の行為での優先度】【複数の人との関わりでの優先度】【報告・相談】の4点を盛り込んで作成する必要があることが示唆された。
著者
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