看護技術における「触れる」ことの意義--整形外科看護師の生活行動援助技術を身体性の観点から探究して
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概要
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本研究の目的は、整形外科看護師が生活行動援助技術を提供する際の「触れる」という行為に焦点を当て、看護技術における「触れる」ことの意義を明らかにすることである。看護師3名と患者4名を対象として、参加観察と面接によりデータを収集した。 研究の結果、「看護師が行った触れ方の意図」として、【注目を惹きつける】【行動に手を添える】【手をかざしつつ患者の動きを待つ】の3つの意図が見出された。【注目を惹きつける】触れ方について、看護師は《次に続く行為への合図を送る》意義があると認識していた。また、【行動に手を添える】触れ方について、看護師は、《動きを支えると共に、動きに伴う恐れを支える》、患者は《覚悟ができる》意義があると認識していた。さらに、【手をかざしつつ患者の動きを待つ】触れ方について、看護師は《患者の意思に添う》、患者は《しなやかに触ってくれることにより痛みが一つ無くなる》意義があると認識していた。
- 日本赤十字広島看護大学の論文
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