ドイツ自動車産業における経営合理化の新展開

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概要

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現在ドイツ自動車産業は、1992・93年の｢経済危機｣を乗り越え、一時的に大幅に落ち込んだ生産と輸出をともに回復させつつある。すなわち、1990年代に入って旧東ドイツとの再統一・欧州市場東郷を背景として、順調に国内(乗用車)生産台数を拡大させ、92年に519万台という｢記録的｣生産台数を達成した翌年、生産台数は403万台と前年比で約22％も減少したが、その後、94年以降緩慢にではあるにせよ、生産台数は回復過程に入っており、96年には484万台の水準に達している(97年も国内乗用車生産台数は約2％の増加が予測されている)。SOFI(ゲッティンゲン社会学研究所)のシューマン(M.Schumann)によれば、現在、以下の諸指標によりドイツ自動車産業の｢92・93年危機｣は克服され、再び｢成功路線(Erfolgskurs)｣を歩み始めたものととらえられている。
1998-03-20

著者

風間信隆
明治大学商学部商学博士

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