ソシオ・テクニカル・システムズ・セオリ-の展開と問題点--ダヴィストック学派とウッドワ-ドの「サウス・エ***研究」を中心として

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概要

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第二次大戦後、西側先進各国は急速な経済再建・発展を成し遂げたが、こうした経済の復興過程において、巨大企業はいわゆる｢科学技術革命｣のなかで生み出された大規模な技術革新を自らの生産工程に積極的に導入して、生産工程の機械化・自動化・大量化を強力に推し進めた。一方、戦後の労働組合運動の高揚のなかで労働者・労働組合の発言力・行動力の強化と権利拡大は労資対立と闘争の新局面をもたらすものであった。こうして、新しい生産技術導入に伴う生産工程の大規模な変革は同時にこれと対応した大規模な企業内社会構造の変動を必然的に伴うものであったが、一方このような技術革新と結びついた、｢職務再編成｣による｢職務合理化｣が労働の｢他律化｣と｢無内容化｣の深化・拡大をもたらすものであったがゆえに、労働者はこれに抵抗した。

著者

風間信隆
明治大学商学部商学博士

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