特定児童に対する教師の指導行動に関する研究
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概要
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本研究の目的は,問題を抱える児童に対する教師の指導行動について検討することであった。調査Ⅰでは,現職教員に対する自由記述調査を行い,教師はどのような特徴を持つ児童に,特別な指導や配慮が必要と考えているかについて検討した。その結果,特別な指導や配慮を必要とする児童は,「不適切行動児」「多動児」「友人関係不適応児」「消極児」「孤立児」「感情不制御児」「規則不適応児」に集約されることが示された。調査Ⅱでは,これら7名の児童に対する指導行動について,現職教員に対する自由記述調査をもとに検討した。その結果,教師はこれらの児童に対して,「個」への指導と「集団」への指導を柔軟に使い分けていることが示された。
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