中・高生の友人関係における自己評価維持機制と相互独立・相互依存的自己理解との関連
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,中・高生の友人関係における自己評価維持機訓を相互独立・相互依存的自己理解いう観点から検討した。友人選択に関しては,男子は高関与活動において自分の方が優れている友人を選択しており,SEMモデルは部分的に支持された。しかし女子では,高関与活動・低関与活動でともに自分と同程度の友人を選択しており,SEMモデルは支持されなかった。相互独立・相互依存的自己理解との関連については,相互独立的自己理解が優勢な人ほどSEMモデルのあてはまりはよかったが,統計的に有意な関連は示されなかった。友人に対する認知や評価と自己評価維待機制との関連では,友人関係における自己評価維持機制は友人に対する認知や評価にネガティブな影響を及ぼす可能性が示唆された。
- 2005-02-28
著者
関連論文
- 中・高生の友人関係における自己評価維持機制と相互独立・相互依存的自己理解との関連
- 中学校の部活動が学習意欲に及ぼす影響 ―部活動集団の特徴と部活動への意欲に着目して―
- 学校適応感尺度の作成と信頼性,妥当性の検討― 生徒評定と教師評定を用いた他特性-他方法相関行列からの検討 ―
- 特定児童に対する教師の指導行動に関する研究
- 中学生における仲間集団の特徴と仲間集団との関わりとの関連--仲間集団の形成・所属動機という観点から
- クラスの目標構造が生徒の学習行動に及ぼす影響 ―生徒のコンピテンスの違いに着目して―
- 動機づけ志向性が中学校進学時の適応過程に及ぼす影響 : 縦断的研究(教育科学編)
- 集団構造の把握手法としての社会認知的マッピング法
- 学校への適応を媒介する要因としての児童・生徒間関係(教育科学編)
- 児童・生徒の友人関係が学業達成に及ぼす影響
- CMCにおける対人関係の形成過程に関する研究
- 学級内の交友関係の形成と適応過程に関する縦断的研究