クリタマバチに対するクリの抵抗性品種について
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概要
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(1)クリ品種の抵抗性を試験するために寒冷紗袋を作り強制産卵せしめたが,満足な結果が得られず,供試品種数の45.2%が産卵を受けたに過ぎない。これに代り金網円筒を使用した場合には好結果が得られた。(2)強制産卵の結果は被害性品種が抵抗性品種より多く卵の産下を受けた。(3)産卵の際,成虫は頂芽から算えて9~15芽に特に多く産卵し,枝条の先端,基方え向つて減少する。(4)附表に掲げたように,クリの供試品種又は種数135のうち46の抵抗性品種を選抜したが,それ等のうちには未記録のものを多数含む。(5)抵抗性品種と被害性品種は略々同数の脱落芽を有し,特に前者に多いという事実は認め得ない。(6)本調査の範囲内では,統計上,樹高大で樹勢の旺んな個体が多く虫嬰を形成する傾向があつた。(7)三要素施肥試験の結果では,これ等の施肥はクリの抵抗性に変化をもたらさない。(8)天然性シバグリの中には多数の抵抗性を有する個体がある。It has been accepted these several years that many individuals of chestnut varieties apparerntly exhibit reistance to the attack of the chestnut gall wasp (Dryocosmus kuriphilus YASUMATSU), and that the resistance appears during the egg and larval stage of it, not resulting from its avoidance of the egg-laying against their resistance.
- 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,The Tokyo University Forestsの論文
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