知的障害児の数量感覚に関する実践的研究(第4報)
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概要
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遠山ら(1985)は「量こそ数学教育の出発点である」(p.6)と提唱し,知的障害児の数量の概念形成についても,量から数へという立場から数概念を確立していかなければならないと述べている。筆者らは量概念の形成の中でも特に,子どもたちが主体的に活動し生活経験の中から学び取った感覚が,数概念を確立していく過程でとても重要ではないかと考えた。 本研究では筆者らが行った日々の実践の中から,子どもたちが行った主体的な活動に焦点をあてて数量感覚に関する記録を整理することを目的とした。 第Ⅳ報では,大きさや長さ,高さといった特定の性質について,「ああ,そういうことか」という子どもたち自らの「気づき」に至るまでに行なっていた,様々な活動について取り上げる。 Toyama's group suggests that "quantity is the starting point of mathematics education" and insists that mentally disabled children also form their general idea of amount on the process from the amount to the number. We formed a hypothesis that the general idea acquired in everyday experience of children's independent activities is especially important in forming the general idea of amount for mentally disabled children. Therefore, in this report, we recorded and classified the topics that are related to the sense of amount, focusing on the children's independent activities. By this 4th report, we will report several activities which children do until they notice the specific properties by themselves ; size length and height.
- 2007-09-00
著者
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