1983年日本海中部地震後の久六島
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概要
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1983年日本海中部地震の発生後(1983年6月20日,1984年5月31日),震源域のすぐ近くにある久六島の状況について調査した.この結果,島の潮位変化は約38km離れた深浦検潮所と大差の無いこと,島の地震後の高さは約5.0mであることが確かめられた.また,最近3年間に,近くの海底の黄色い変色域(III価の鉄の色か)が拡大する事件があったらしい.A small rock islet, Kyuroku-shima, was surveyed after the Japan Sea earthquake on May 26, 1983 (magnitude M=7.7 after the Japan Meteorological Agency). The results are : 1) Tidal level changes at Kyuroku-shima Island were approximately equal to those observed at the Fukaura tide gage station (about 38km ENE of the island), from 1100 to 1300 hours on June 20, 1983, and May 31, 1984. 2) On June 20, 1983, the height of the Kyuroku-shima Island (peak A) was 4.99m. The next highest peak (B: about 10m northwest of the peak A) was 4.82m. The rocks a, b and d were 3.0, 1.6 and 0.3m in height, respectively. 3) No significant height change was observed between June 20, 1983, and May 31, 1984. 4) The area covered with yellow deposits (travertine : Fe+3 ?) extended at sub_marine mounds, about 2km west of Kyuroku-shima Island, sometime between July 1981 and May 1984. Any relationship to the 1983 Japan Sea earthquake is unknown.
- 東京大学地震研究所,Earthquake Research Institute, University of Tokyo,秋田大学鉱山学部地下資源研究施設,弘前大学理学部,地震研究所の論文
- 1985-03-30
著者
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