ステークホルダーとの関係でみる企業の持続可能経営
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概要
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この研究の目的は,企業のステークホルダーがどのように環境に対するビジネス負荷を削減することに関与し,企業の持続可能経営に影響を与えるかを明らかにすることである。データは日本の企業の持続可能経営の意識と活動に関する2つのシリーズ調査とISO14001の認証統計から得ている。産業および市場を区分して,環境負荷削減活動を促進させている要因を統計的に分析した結果,以下の知見が得られた。環境経営,持続可能経営に興味を持っている株主や投資家は企業の環境影響を下げるための活動を動機付ける。取引先については,環境の視点からサプライチェーンを管理することは環境保護に一定の効果を与える。従業員の部門間のコミュニケーションは環境問題に関して効果的である。顧客,さらに一般消費者は企業の環境パフォーマンス情報の公表に大いに関与する。温室効果ガス排出削減には,政府が重要な役割を演ずる可能性がある。
- 慶應義塾大学出版会の論文
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