学士教育における体育の授業構成因子と受講後の運動習慣との関係 : 学年別調査を通じて
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概要
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本研究の目的は,学士教育における体育の授業構成因子と受講後の運動・スポーツ習慣との関係を明らかにすることである.対象者は2539名の大学生(男性1387名,女性1152名)とした;1年生1380名(男性781名,女性599名),2年生798名(男性410名,女性388名),3年生361名(男性196名,女性165名).調査はすべて質問紙により行われ,調査内容は,(1)運動習慣と大学体育の関係性,(2)現在の部活動,サークル,クラブ等における運動活動頻度,(3)運動行動ステージ,(4)授業構成に関する質問の4分野からなっている.分析の結果,(1)大学体育授業によって影響を受けた学生(体育影響群)は,1年生52.1%(男性47.6%,女性58.1%),2年生21.0%(男性20.9%,女性21.1%),3年生12.0%(男性14.0%,女性9.7%)であり,(2)体育影響群において,運動行動ステージと関連のある授業構成因子は"授業の楽しさ"と"授業外学習・活動"であることが明らかになった.これらの結果から,(1)大学体育授業で身についた運動習慣は学年が上がるにつれて弱まっていくことと,(2)"授業の楽しさ"と"授業外学習・活動"は,授業後の運動習慣に影響を及ぼすことが示唆された.
- 社団法人全国大学体育連合の論文
- 2011-03-15
著者
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