修正1ヵ月における極低出生体重児の自発運動 : 抗重力運動に着目して(平成24年度研究助成報告書)
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概要
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【目的】乳児は生後5ヵ月までの間,自発運動を通し運動学習をしている。極低出生体重児はその未熟性から抗重力運動が苦手で,正期産児と異なる運動パターンを示すとされるが,定量的に示された報告は少ない。今回我々は極低出生体重児における自発運動の抗重力運動の特徴を捉えることとした。【対象と方法】札幌医科大学附属病院で出生した神経学的に異常を認めない極低出生体重児(VLBW群)7名,および正期産児10名とした。3次元動作解析システムを用い,自発運動の解析を行った。【結果】VLBW群では,自発運動の上下肢左右接近距離(平均値)は大きく,左右の手を近付ける運動が少なかった。また,上下肢の運動の高さ(平均値)は低く,抗重力運動が小さいことがあきらかになった。【考察】VLBW群では早産により,より早期に重力の影響を受けることや医療的処置などにより抗重力運動の機会が少ないことが結果に影響していると考えられた。
- 公益社団法人日本理学療法士協会の論文
- 2014-04-20
著者
-
鎌塚 香央里
札幌医科大学大学院保健医疫学研究科
-
小林 正樹
札幌医科大学医学部小児科
-
浅賀 忠義
北海道大学
-
小塚 直樹
札幌医科大学 保健医療学部 理学療法学科
-
宮城島 沙織
札幌医科大学大学院医学研究科発達小児科学講座:札幌医科大学附属病院リハビリテーション部
-
五十嵐 リサ
札幌医科大学附属病院産科周産期科
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