反応時間を指標とした随意的筋弛緩に関する研究(平成24年度研究助成報告書)
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概要
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【目的】筋弛緩課題(完全弛緩(FR),部分弛緩(PR)),弛緩前筋収縮量(10%,20%,30%,40% maximal voluntary contraction(以下,MVC)),弛緩筋(背屈,掌屈)の違いによる筋弛緩の運動学的特徴を,反応時間を指標に調べた。【方法】右利きの健常成人7名を対象とした。完全弛緩課題(FR)は,右手関節等尺性運動(背屈,掌屈)にて,筋出力状態(10%,20%,30%,40% MVC)から音合図に合わせ,急速な弛緩を行った。部分弛緩課題(PR)は,弛緩前筋出力量の半分まで弛緩する課題とした。弛緩課題(FR,PF),弛緩前筋収縮量(10%,20%,30%,40% MVC),弛緩筋(背屈,掌屈)の違いにより反応時間を比較した。【結果】ECRとFCRの反応時間の比較において,FCRにおいて反応時間が速い傾向がみられ,FR-10% MVC,PR-30% MVCにおいて有意差が見られた。【結論】運動学的な作用の違いが,筋弛緩における運動指令の差異として現れていると考えられた。
- 2014-04-20
著者
-
吉田 直心
横須賀共済病院リハビリテーション科
-
菅原 憲一
神奈川県立保健福祉大学
-
渡部 政司
横須賀共済病院リハビリテーション科
-
田辺 茂雄
藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
-
山口 智史
慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
-
齋藤 慧
新潟医療福祉大学
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