介護者の認知症者に対する接し方の変化に関する研究 : ケアマネジメントのプロセスとの関連
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
主介護者の認知症者への接し方の「好転」と,認知症者・家族に対する意向の確認や説明・助言というケアマネジメントのプロセス(以下,CMプロセス)の関連を検討した.対象は,居宅介護支援事業所・地域包括支援センターでケアプランが作成されている「認知症高齢者の日常生活自立度」I以上の2,097ケースである.分析は,主介護者の接し方の「好転」を目的変数とし,認知症者の要支援・介護度や主介護者の続柄などに加え,CMプロセスに関する4項目を4点満点の指数にした変数(CMプロセス指数)を投入した二項ロジスティック回帰分析(ステップワイズ法)を行った.その結果,CMプロセス指数は有意(p<0.01)であり,指数が高くなるほどオッズ比も高かった(0点:ref, 1点:OR=3.73〜4点:OR=9.57).認知症者・家族に対してより多面的にケアマネジメントのプロセスを実施していると,主介護者の認知症者への接し方が好転する確率は高まる可能性が示唆された.
- 2014-02-28
著者
関連論文
- 回復期リハビリ病棟における在院日数150日を超える患者の特徴 : リハビリテーション患者データバンク登録データを活用して
- ソーシャルキャピタルと地域コミュニティの歴史 : 旧版地形図を利用した大規模アンケートの分析
- マルチレベル分析による高齢者の健康とソーシャルキャピタルに関する研究 : 知多半島28校区に居住する高齢者9,248人のデータから
- 介護サービスに関する情報公表制度の日米比較
- 2-3-7 脳卒中リハビリテーションデータバンクを用いたリハビリテーション科医と脳卒中科医のリハビリテーション処方の比較(脳卒中(脳卒中(リハビリテーションシステム(2)),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-P2-7 脳卒中リハビリテーション患者データバンクの到達点と課題(脳卒中(システム連携(2)),ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 健康格差社会とソーシャル・インクルージョン(学会企画シンポジウム:社会的排除の現実とソーシャル・インクルージョンの課題)
- 地域在住高齢者の要介護認定のリスク要因の検討 : AGESプロジェクト3年間の追跡研究
- 2-4-9 大腿骨頚部骨折患者データベース開発の試み : 第1報 概要と基本コンセプト(骨関節(股・大腿骨(3)),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 2-P1-34 一般病棟と回復期病棟における脳卒中リハビリテーション転帰比較 : 脳卒中リハビリテーション患者データバンクを用いて(脳卒中(帰結・予後(3)),ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 医療・介護保険改革とリハビリテーション医学の課題 (特集 リハビリテーション医療の新たな展開)
- 「医療費抑制の時代」を超えて
- 地域在住高齢者の社会関係の特徴とその後2年間の要介護状態発生との関連性
- 居宅高齢者の趣味生きがいにみる介護予防への作業療法関与の検討
- 1603 脳卒中リハビリテーション患者データバンクの現状と課題(神経系理学療法,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 2-P1-33 脳卒中リハビリテーション患者における土日訓練および自主訓練の実態とその効果(脳卒中・治療1,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- NFU版介護負担感尺度の改定 : 地域ケア研究推進センターにおける介護保険制度の政策評価と介護負担感
- 2-3-10 脳卒中データバンクと脳卒中リハビリテーションデータバンクの連結の試み(脳卒中(脳卒中(リハビリテーションシステム(2)),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-P2-8 2006年度診療報酬改定前後での脳卒中リハビリテーション状況の変化 : 脳卒中リハビリテーション患者データバンク登録データによる検討(脳卒中(システム連携(2)),ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 3-P1-95 FIM-BI換算についての検討 : 脳卒中リハビリテーション患者データバンク2006年度登録データによる検討(脳卒中・調査1,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 3-P1-94 リハビリテーション訓練量とADL改善度,改善率の関連 : 脳卒中リハビリテーション患者データバンク2006年度登録データによる検討(脳卒中・調査1,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 3-P1-93 脳卒中リハビリテーションデータバンクにおける患者基本情報(脳卒中・調査1,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 3-P1-42 脳卒中リハビリテーション患者DBによる診療報酬改定前後の一般と回復期病床のADLとリハ環境の比較(脳卒中・データベース,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 3-P1-41 脳卒中患者の地域連携と課題 : 脳卒中リハビリテーション患者データバンクに基づく検討(脳卒中・データベース,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 3-P1-39 脳卒中リハビリテーション患者データバンクの開発と今後の課題(脳卒中・データベース,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 2-P1-114 高齢者の地域リハビリテーション体制の構築に関する研究 : 脳卒中リハデータベース開発研究の意義を中心に(地域連携,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 高齢者の窓口負担引き下げを (特集 医療という名の社会保障--なぜ患者負担の軽減が必要か)
- 2-4-10 大腿骨頚部骨折患者データベース開発の試み : 第2報 基本仕様と入力項目の紹介(骨関節(股・大腿骨(3)),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 医療・介護保険制度改革とリハビリテーション医学の課題(2008年/第45回日本リハビリテーション医学会学術集会/横浜)
- 2-P1-39 脳卒中患者の自宅復帰に関する因子(脳卒中(帰結・予後(4)),ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 2-3-9 脳卒中の地域連携と「効率」 : 脳卒中リハビリテーション患者データバンクに基づく検討(脳卒中(脳卒中(リハビリテーションシステム(2)),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 歯科疾患
- 脳梗塞リハビリテーション患者に対する薬剤負荷心電図による虚血性心疾患合併頻度の推定
- 1-4-21 脳卒中リハビリテーション患者データベース開発の試み 第3報 高齢者地域リハ体制構築上の意義(脳卒中・システム(1),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩と実践,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-4-18 脳卒中リハビリテーション患者データベース開発の試み 第2報 データベースの基本仕様と登録項目の紹介(脳卒中・システム(1),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩と実践,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-4-17 脳卒中リハビリテーション患者データベース開発の試み 第1報 開発のねらいと基本コンセプト(脳卒中・システム(1),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩と実践,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- NFU版介護負担感尺度の作成 : 介護保険制度導入前後の介護負担感に関する横断研究
- 緩和ケア用MDS-PC日本語版の信頼性と有用性
- 脳血管疾患
- 「健康の社会的決定要因」と健康格差を巡る動向
- II-4-21 介護保険は介護者を地獄から救ったか? : 介護保険導入前後の主観的幸福感・抑うつ・介護負担感の変化の検討(介護保険2)
- 特別養護老人ホーム入所待機者の実態に関する調査
- 特別養護老人ホームにおける終末期ケアの現状と課題
- 健康格差 : 保健医療行動科学の位置づけと課題
- 心理社会的因子に着目した認知症予防のための介入研究 : ポピュレーション戦略に基づく介入プログラム理論と中間アウトカム評価
- 保健師によるソーシャルキャピタルの地区評価
- 医師不足問題とリハビリテーション科専門医会の課題(リハビリテーション科専門医の需給を考える,2007年/第2回リハビリテーション科専門医会学術集会/札幌)
- 高齢者の町施設利用の関連要因分析 : 介護予防事業参加促進にむけた基礎的研究
- 脳卒中病棟(Stroke Unit)におけるリハビリテーション医の役割 (脳卒中治療における現状とリハビリテーション医療の位置づけ)
- II-F-15 脳卒中リハビリテーション患者における合併症について
- I-B-14 脳卒中リハビリテーション患者に対する薬剤負荷心電図と虚血性心疾患合併頻度の推定
- 慢性腎臓病
- 高齢者の「閉じこもり」に関する文献学的研究 : 研究動向と定義・コホート研究の検討
- 地域在住高齢者の認知症発症と心理・社会的側面との関連
- 認知症の人を抱える家族を対象にした電話相談の役割--認知症の人と家族の会愛知県支部が行う電話相談5,300件の分析から
- 特別養護老人ホームの日常生活援助サービスの施設自己評価の分析と作業療法介入の検討 : 岐阜県の特別養護老人ホームサービス評価事業から
- 米国のナーシングホームにおけるケアの質マネジメントシステム : 行政監査と施設レベルの取組みに焦点をあてて
- 米国のナーシングホームにおけるケアの質マネジメントシステム : 文献レビューと現場経験をもとに
- アメリカのナーシングホームにおけるケアの質マネジメントシステム(2) : 現場マネジャーらによる現状評価と日本への導入課題
- アメリカのナーシングホームにおけるケアの質マネジメントシステム(1) : 現場経験と文献レビューをもとに
- 脳卒中リハビリテーション患者の退院先決定に影響する因子の研究 : 多重ロジスティックモデルによる解析
- アメリカのナーシングホームにおけるケアの質マネジメントシステムの現状と評価 : マネジャーらへのヒアリング調査をもとに
- ソーシャルキャピタル
- 高齢者の転倒・骨折
- 認知症
- 地域在住高齢者における認知症を伴う要介護認定の心理社会的危険因子 : AGESプロジェクト3年間のコホート研究
- ライフコース疫学
- 世帯の経済水準による終末期ケア格差 : 在宅療養高齢者を対象とした全国調査から
- 健康格差への取り組みと健康影響評価
- 認知症の人の買い物に関する実態調査--A県における「家族・専門職」と「店舗従業員」を対象とする2つの調査を通して
- 高齢者の低栄養と社会経済的地位
- 敬老堂をモデルとしたポピュレーションアプローチの試み-武豊町介護予防モデル事業「武豊町憩いのサロン」 : (〈特集II〉地域福祉と介護予防の日韓比較)
- 要介護認定データを用いた施設ケアのアウトカム評価の試み--要介護度維持・改善率の施設間比較 (小特集 介護保険政策の評価研究)
- 特集にあたって
- 保健福祉学と介護をめぐる課題(第17回保健福祉学術集会シンポジウム)
- 健康の社会的決定要因(15) : 最終回WHOの健康格差対策
- 「見える化」の時代-医療の質、そして健康格差
- 医療アクセスと健康格差
- 高齢者における所得・教育年数別の死亡・要介護認定率とその性差 : AGESプロジェクト縦断研究 (特集 健康格差の社会経済的要因)
- 高齢者における所得の相対的剥奪と死亡リスク : AGES追跡研究 (特集 健康格差の社会経済的要因)
- データ・マネジメント・システムの概要と課題 (2011年/第48回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/千葉) -- (シンポジウム データベースマネジメント)
- 「健康格差の是正」にどう取り組むか (特集 健康増進計画の評価と「その次」 : 次期計画に向けて何を重視すべきか)
- 家族介護者からみたケアマネジャーの支援
- 脳卒中急性期リハビリテーションにおける作業療法の意義
- ケアの質評価の到達点と課題 : 特別養護老人ホームにおける評価を中心に (特集 ケアの質評価の動向と課題)
- 高齢者の健診受診と「将来の楽しみ」,うつ,社会経済的要因との関連 : AGESプロジェクト
- 「健康な街」の条件 : 場所に着目した健康行動と社会関係資本の分析
- 健康格差問題と社会政策(健康のための社会政策)
- ソーシャル・キャピタルと健康
- 個票によるソーシャルキャピタルの測定における地域の文脈の把握に関する検証 : 知多半島の199集落に居住する高齢者10,448人のデータから
- 高齢者の健診受診に関連する要因 : 3地域類型間での比較
- こころの健康の社会的決定要因と自殺対策 : J-AGES/ベンチマークをもとに (特集 秋田県公衆衛生学会 シンポジウム 自殺対策の効果評価と展望)
- 医療・介護保険制度改革とリハビリテーション医学の課題
- 韓国の老人長期療養保険制度の成立背景と特徴 : 日韓比較の視点から
- 高齢者のホリスティックな健康構造とプロセス追跡研究 : 健康格差の発生メカニズム測定による保健政策転換の必要性(一般セッション 医学・看護・福祉(1))
- 要支援・介護認定率とソーシャル・キャピタル指標としての地域組織への参加割合の関連 : JAGESプロジェクトによる介護保険者単位の分析
- 介護者の認知症者に対する接し方の変化に関する研究 : ケアマネジメントのプロセスとの関連
- 地域在住高齢者の社会関係の特徴とその後2年間の要介護状態発生との関連性