HPCS Toolkitによるソースコード自動書換に向けたファイルI/O性能最適化方式の検討
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概要
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プログラムのファイル I/O 性能を性能最適化ツール HPCS Toolkit による自動ソースコード書換えにより向上させることを目指す.特にファイル入力時の blocking read の non-blocking read への変換により複数の I/O 要求を並列に発行し,blocking read の待ち時間を削減し,ファイル I/O 性能を向上させる.本稿でこの最適化を HPCS ツールキットにルールとして登録する際に必要となる各機能について検討した.ファイル I/O ベンチマークプログラム及び正規表現検索プログラム (agrep) を例にとって,必要なプログラム書換えの量やその性能最適化の効果について評価する.提案する最適化により正規表現検索プログラムの最適化では,read 時間が最大 52%,全体の実行時間が最大 22%向上した.
- 2014-05-19
著者
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根岸 康
日本IBM
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村田 浩樹
日本IBM
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根岸 康
日本アイ・ビー・エム 東京基礎研
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村田 浩樹
日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所
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Guojing Cong
IBM T.J. Watson Research Center
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