Ku帯ビーコン観測による低高度を周回する超小型衛星の軌道変化の推定(一般,電波伝搬,一般)
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概要
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鹿児島大学では、地域の企業等と協力してCubeSat級(10センチ立方)の超小型衛星KSAT2の開発を進めている。この衛星は、高度400kmの低軌道に投入される予定であり、地球大気による大きな軌道の変化が予想される。このため、衛星には、テレメトリ用の送信機とは別に周回中の位置を地上から探査することを目的として1mW程度の送信電力を持つKu帯ビーコン送信機を搭載予定である。2012年10月初旬に国際宇宙ステーションより放出された超小型衛星RAIKOは、KSAT2とほぼ同じ通信システムを搭載し、放出時の高度もほぼ同じである。我々は、RAIKOのKu帯ビーコンの受信を行い、低軌道での衛星の軌道変化および独自の軌道決定方法の評価を行っている。この観測をもとにRAIKOの軌道決定ができることを確認しているが、衛星の追跡に必要な精度にはまだ達していない。このため、アルゴリズムの改良を続けている。
- 2013-01-15
著者
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西尾 正則
鹿児島大学
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坂本 祐二
東北大学工学研究科
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宮本 翔
鹿児島大学理学部
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北迫 千歩
鹿児島大学理学部
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森松 健人
鹿児島大学理工学研究科
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森田 大貴
鹿児島大学理学部
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中野 大
鹿児島大学理学部
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和合 佐友里
鹿児島大学理学部
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山道 千鶴
鹿児島大学理学部
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