軌道履歴をもとにした超小型人工衛星ハヤト(KSAT)の弾道係数の推定
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概要
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鹿児島大学と地元企業が開発し,2010年5月20日(UT)に金星探査機あかつきの副衛星の1つとして打ち上げられた超小型人工衛星ハヤト(KSAT)の軌道履歴をもとに弾道係数の推定をおこなった。高度300kmの初期軌道に投入されたKSATは大気抵抗による摂動の影響を受けて急速に高度を下げ,2010年7月中旬に大気圏へ再突入した。この期間中において推定した弾道係数は,最大6.78×10^<-2>m^2/kg, 最小1.12×10^<-2>m^2/kg の値をとり,平均値は3.22×10^<-2>m^2/kgと衛星の姿勢を仮定し理論的に導いた値2.31×10^<-2>m^2/kgよりも大きい値となった。推定した弾道係数と外気圏温度や宇宙環境との相関を調べるために各パラメータと比較をおこなったが,明確な関連性は見られなかった。
- 2011-12-05
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