落葉広葉樹林と常緑針葉樹林におけるクマイザサの地上部現存量及びリター(会員研究発表論文)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
北海道大学雨龍地方演習林のタイプの異なる4林分で,クマイザサの地上部現存量及びリター量を調査した。調査対象林分はそれぞれ,ミズナラ優占林分・シラカンバ優占林分・アカエゾマツ優占林分・トドマツ優占林分である。落葉広葉樹優占2林分のササの地上部現存量は601.96〜689.84g/m^2で,針葉樹優占2林分の51.29〜192.57g/m^2に比較して相当大きな値を示した。地上部現存量は相対照度との問に高い相関関係が認められた(r=0.86, P<0.01)。リター堆積量に占めるササの割合は,広葉樹林では49.11〜50.66%,針葉樹林では5.03%〜15.38%と地上部現存量を反映して大きな差が見られたが,上木の枝葉を含めた全リター堆積量は761.71〜852.76g/m^2でほぼ一定であった。
- 北方森林学会の論文
- 1990-03-01
著者
関連論文
- 若いダケカンバ林の林分動態と地上部器官量の頻度分布から推定される競争過程
- トドマツ林分の齢構成と個体の生長経過について
- トドマツ材とシラカンバ材に対する北海道産ナラタケ5種の腐朽能力および組織学的腐朽特性
- 北海道産ナラタケの生物学的種の培養特性
- かき起こし後の林床における野ネズミによる種子の捕食
- 801. カラマツ先枯病の薬剤防除に関する研究(XV) : ヘリコプター散布による防除試験(2)(第76回日本林学会大会講演要旨)
- 314. 針葉樹腐朽菌マツノウロコタケ(Lloydella abietina(PERS. ex FR.))について(保護)(第68回日本林学会大会)
- 425. 北海道森林の風害と菌害木との関係に対する一観察(第67回日本林学大会プログラム)
- 537 カラマツ先枯病の薬剤防除に関する研究(XVII) : ヘリコプター散布による防除試験(3)(S)(第78回日本林学会大会)
- 709. カラマツ先枯病の薬剤防除に関する検討(XIV) : 各種抗かび性抗生物質の防除効果の検討(第75回日本林学会大会講演要旨)
- エゾマツ,アカエゾマツ,トドマツ及びカラマツ種子・稚苗の暗色雪腐病菌に対する感受性
- 中国黒竜江省の森林
- 苫小牧演習林内高速道路用地の林分構成
- 暗色雪腐病菌Racodium therryanumによるエゾマツとアカエゾマツ種子の腐敗に関する病態解剖学的研究
- 北海道産の狭義のナラタケ
- ナラタケ属菌によるシイタケほだ木の侵害
- 昭和29年15号台風による風害跡落葉性広葉樹林の推移-1-30年後までの結果の予備的解析
- 街路樹上におけるエノキタケの発生について(会員研究発表論文)
- 落葉広葉樹林と常緑針葉樹林におけるクマイザサの地上部現存量及びリター(会員研究発表論文)
- ナラタケ属菌とオニノヤガラの共生関係について(会員研究発表論文)
- ミズナラ堅果落下量の年変動 : 北大雨龍地方演習林における13年間の結果(会員研究発表論文)
- ミズナラ堅果の秋発根個体のその後の生育と成長 : 7年生の生育・成長をめぐっての考察(会員研究発表論文)
- ナラタケ類の生物学的種5種の木材腐朽能力について(会員研究発表論文)
- 雨龍演習林のアカエゾマツ造林地に発生した灰色カビ病とすす病(会員研究発表論文)
- アカエゾマツの外生菌根菌に関する研究 : 1,外生菌根菌の着生とタイプ(会員研究発表論文)