農学部学生の自己評価に関するアンケート調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東京農業大学農学部バイオセラピー学科2年次前期開講科目である生物統計学において,学生の考え方の傾向を知ると同時に講義の質向上の一助となることを目的として2010年,2011年および2012年の初回講義時に自己評価に関するアンケートを実施した。自己を5段階で評価する設問において,「文章表現力」,「理論的な考え方」,「話し方の能力」,「行動力」,「社交性」,「危険なもの・ことを回避する能力」に関しては大学入学当初に比べアンケート実施時の値が有意に上昇したが,Temperament and Character Inventory(TCI)モデルを参考にした遺伝的傾向が強いとされる気質成分である Novelty seeking(行動促進)を「好奇心旺盛」と表現した質問に関して,有意な差は見られなかった。2年目の調査を実施した2011年4月は東日本大震災の1か月後であり,直近1か月を漢字1文字で表現した自由記述の設問に関して,回答には少なからず震災の経験が影響していることがうかがえた。また,生活に関する質問において,主成分分析により得られた第3主成分得点には年度による差が認められ,年度を追うごとに回答者が力を入れている活動項目の中心が学業やサークルといった学内で行われることに変化していることが判明した。
- 2014-03-05
著者
関連論文
- 学校飼育動物の飼育経験が動物に対する考え方に与える影響
- 動物を飼育するということ : -家庭動物飼育に関する意識調査-
- イヌメラノコルチン2受容体遺伝子における一塩基多型の犬種間比較と「訓練能」との関連性について
- 夏季並びに秋季茶葉を用いた低温長時間発酵紅茶が持つ新香味の可能性
- 摘採前茶葉への人為傷害が茶香気成分に及ぼす影響
- トリマー(ペットの美容師)に対するイヌの行動特性評価に関するアンケート調査
- やぶきた紅茶作成条件による香気の差異
- イヌ脳由来神経栄養因子(BDNF)遺伝子の多型検索および一塩基多型(-72G>A,60C>A)と活動性─恐怖性スコアとの関連性
- 行政による地域猫活動の支援状況およびその効果について
- 雑誌に掲載された広告内容からみたドッグフードの変遷
- 農学部学生の自己評価に関するアンケート調査