拮抗制止法の赤面恐怖への適用に関する研究(原著)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,赤面恐怖の治療機序について拮抗制止法の立場から検討した。その結果,赤面恐怖を主訴とするクライエントの場合,その赤面恐怖は,対人場面によって直接引き起こされるというよりも,顔面の感覚への過度な注意集中および赤面の予期という認知的要因が重要な媒介になっていることが示唆された。赤面恐怖の治療技法に関しては,顔面の感覚への注意集中や対人場面の想起や現実の対人場面への注意集中といった手続きを含まないような訓練で,赤面恐怖と拮抗する反応を引き起こす訓練が,赤面恐怖の治療技法として適切であることが示唆された。
- 一般社団法人日本認知・行動療法学会の論文
- 1991-03-31
著者
関連論文
- 視線恐怖の治療メカニズム
- 自律訓練法の臨床効果測定用尺度(ATCES)の開発 : 尺度の信頼性,妥当性の検討
- 自律訓練法の重感練習過程に関する研究--腕重感への留意と腕重感の公式言語による主観的反応の因子分析的研究
- 腕感覚への留意反復の心理的効果に関する研究
- PB235 ストラテジーの言語化による自己効力感の変容が計算スキルの習得に及ぼす効果
- 739 児童の漢字学習に及ぼす自己効力感と自己評価反応(学習(8),口頭発表)
- II-12 SCLを指標とするバイオフィードバック訓練に及ぼすセルフコントロール訓練の効果(第17回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(一般演題)
- SCLを指標とするバイオフィードバック訓練に及ぼすセルフコントロール訓練の効果
- 10.SCLを指標としたバイオフィードバック訓練におけるストラティジの役割(第16回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(一般演題)
- SCLを指標とするバイオフィードバック訓練におけるメンタルストラティジの役割
- 10. 健常者と神経症者の,安静時におけるSCLおよびSCRの比較(第14回 日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 健常者と神経症者のSCLの比較
- バイオフィードバックにおける情動安定性の指標としてのSCLの検討
- バイオフィードバック情報の不安制御に及ぼす効果 : 不安症状を持つ被験者を対象にして
- 訓練による不安軽減のメカニズムに関する研究--ストレスモデルとdistractionモデルの比較検討
- 注意対象の転換が不安制止に及ぼす効果--拮抗制止法の治療機制に関する研究
- 演題10 SCLを指標とするバイオフィードバック訓練におけるメンタルストラテジーとフィードバック情報の役割(第20回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 910 カウンセラートレーニングにおけるカウンセラー役の応答様式とクライエント役の選択・拒否反応(臨床(2),口頭発表)
- 演題16 EMGを指標とする肘弛緩反応のセルフコントロール(第19回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 1027 催眠療法による夜尿の治療(心理療法,その他,臨床5,口頭発表)
- 自律訓練法の重感練習過程に関する研究--腕重感への留意と腕重感の公式言語による主観的反応の因子分析的研究
- P-43 自律訓練法の重感練習において自然音の併用が及ぼす影響(ポスター発表)
- 身体運動反応と安静反応を用いた拮抗制止法の研究
- 自律訓練法による不安抑制のメカニズム
- 10 情緒的障害の軽減に及ぼす拮抗制止の効果(3) : 拮抗動作法を用いて(一般演題(III))
- P-33 シャイネス尺度作成の試み(ポスター発表-3,研究発表)
- 治療暗示の主観的判断に及ぼす効果(ポスターセッション(B))
- 10 情緒的障害の軽減に及ぼす拮抗制止の效果(1) : 基礎的検討(一般演題C)
- 6. 注意対象転換の不安制止効果(研究発表(口頭発表-1))
- 3 情緒的障害の軽減に及ぼす拮抗制止の効果(4) : 自律訓練法による症状抑制のメカニズム(一般演題(1))
- 拮抗制止法の赤面恐怖への適用に関する研究(原著)
- 自律訓練および運動訓練が心理的症状の軽減に及ぼす効果(一般演題(8),口演発表)
- 26 情緒的障害の軽減に及ぼす拮抗制止の効果(2) : 半睡暗示法による(一般演題F)
- 2 自己弛緩訓練法の研究(2) : セルフコントロールの過程(1)(一般演題(1))
- 13 自己弛緩訓練法の研究(1) : セルフコントロールとしての自己弛緩(一般演題(III))