日本人におけるThree-Factor Eating Questionnaireによる自発的な食事制限の特徴と減量との関係(原著)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
StunkardらのThree-FactorEatingQuestionnaire(TFEQ)を目本人向けに改変し300名の健診群と45名の肥満治療群に適用した。体格と関係の強い要因は自発的な食事制限,脱抑制,空腹感のうち脱抑制であった。TFEQの得点は性,年齢,体格指標別に異なっていた。先の3要因と合計点のいずれかが平均値より2SD以上高値のものは食行動の異常が疑われ,肥満度20%以上の健診肥満群や肥満治療群で高率であった。肥満治療群の食事制限は健診肥満群よりも低値で,治療効果と食事制限との間には負の相関が認められた。以上より,TFEQは日本人の食行動の分析に適用でき,食行動異常のスクリーニングや減量効果の予測に有用であると結論した。
- 一般社団法人日本認知・行動療法学会の論文
- 1992-09-30
著者
関連論文
- 超低出生体重児の発達的特徴
- 減量希望者の心理行動特性と習慣変容 : コンピュータプログラム利用者における成績から
- 障害児きょうだいの抑うつと不安について : 家事の手伝い・障害児の世話との関連
- 講演紹介 第2回福岡精神医学研究会特別講演記録「わたくしの治療のしかた」
- 方法としての行動療法 2行動療法理解の基本
- 臨床手段としての行動療法 (特別企画 行動療法)
- 医学生に対する行動科学に基づく睡眠改善教育プログラムの作成とその効果
- 行動療法による体重コントロールのための指導者教育プログラムとその評価
- 慢性不眠の行動療法とその効果
- 通常「不安」とよばれている種々の状態と治療(日本行動療法学会第10回大会シンポジウム-不安の発生と対処-,不安のコントロール)
- O-15 行動療法による強迫神経症の入院治療の検討(口頭発表,21世紀の空へ翔ベ-フィールドを越えた行動療法の発展,第22回大会)
- 10 肥前方式親訓練(HPST)プログラムによる親の養育態度の変化(口頭発表-2,研究発表)
- 精神遅滞児の親訓練プログラムの開発とその効果に関する研究(原著)
- 52 発達障害児の集団親訓練プログラムの効果に関する研究(2) : 子ども行動の変化および母親の行動理論の獲得について(研究発表(口頭発表-6))
- 神経症者の眼球運動の特徴(ポスターセッション(A))
- 親訓練プログラムの開発とその効果に関する臨床的研究(内山記念賞受賞講演,21世紀の空へ翔ベ-フィールドを越えた行動療法の発展,第22回大会)
- 51 発達障害児の集団親訓練プログラムの効果についての研究(1) : 母親のストレスに及ぼす効果(研究発表(口頭発表-6))
- 28 対人場面の行動評価について(一般演題F)
- 21 強迫神経症の予後予測因子に関する研究(1) : 行動療法への反応から(一般演題(5))
- 眼球運動測定による対人技術の評価そのII(一般演題(8),口演発表)
- O-14 摂食障害の治療工夫 : 症例を通して(口頭発表)
- 日本人におけるThree-Factor Eating Questionnaireによる自発的な食事制限の特徴と減量との関係(原著)