Emotional Stroop課題によるシャイネス傾向の測定 : 認知・生理・行動的側面からの検討(原著)
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概要
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本研究では、情動ストループ課題を用いてシャイネス傾向を認知・生理・行動という3側面からとらえられるか否かを検討した。認知的・生理的・行動的シャイネス高群、低群それぞれに、認知的・生理的・行動的シャイネス語からなる同一の情動ストループ課題を課した。各側面に対応した語に対する反応潜時を高群と低群で比較する被験者間比較と、各側面に対応した語に対する反応潜時と対応しない語に対する反応潜時を比較する被験者内比較を行った。結果、認知的および生理的シャイネス高群においては、低群に比べて反応潜時が長かったが、行動的シャイネス群間では差がなかった。また、認知的および、生理的シャイネス高群では、対応する語はしない語より反応潜時が長くなったが、行動的シャイネス高群内では差はみられなかった。認知、生理の側面では選択的注意が干渉的に働いたと考えられ、行動的側面でみられなかった理由を、刺激語や実験協力者の選択から考察した。
- 一般社団法人日本認知・行動療法学会の論文
- 2008-09-30
著者
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