ガルトンボードの予測不可能性について
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概要
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確率的挙動を生成する装置としてカルトンボードが古くから知られている.ここでは数理的カルトンボードモデルの出力結果の予測不可能性について報告する.カルトンボード中のボールの運動は決定論的な運動方程式に従うが,不可避な初期状態の不確かさが存在し,出力結果が予測不可能になる場合がある.出力状態の初期状態空間におけるベイスンの構造と初期状態不確定性の大きさから,予測不可能性をより精密に調べた.まず,このモデルはフラクタルなベイスン構造を持っており,任意の小さな不確定に関しても予測不可能性をもつことを示した.次に,予測不可能性の定量的な議論を初期条件鋭敏性,統計的偏りの観点から行った.さらに,これらの結果から予測不可能性についての基準を決めると,それを満たすためのボールの半径を決めることができることを示した.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2012-06-28
著者
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新井 賢一
日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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砂田 哲
Atr波動工学研究所非線形科学研究室
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原山 卓久
Atr波動研
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デイビス ピーター
株式会社テレコグニックス
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原山 卓久
NTTコミュニケーション科学基礎研究所日本電信電話株式会社
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新井 賢一
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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新井 賢一
日本電信電話株式会社
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砂田 哲
Nttコミュニケーション科学基礎研究所
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デイビス ピータ
テレコグニックス
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原山 卓久
日本電信電話(株)NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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ディビス ピーター
NTTコミュニケーション科学基礎研究所:(株)テレコグニックス
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デイビス ピータ
株式会社テレコグニックス
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原山 卓久
東洋大学工学研究科機能システム専攻
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砂田 哲
金沢大学自然科学研究科機能機械科学専攻
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新井 賢一
日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所
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新井 賢一
日本電信電話(株)NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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