母性看護学における看護実践能力を高めるための教育方法の検討 : ロールプレイングを取り入れた演習の評価

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母性看護学における看護実践能力を高めるための効果的な演習方法として,看護系大学に在籍する学生87名を対象に母性の看護過程の学習にロールプレイングを取り入れた演習を試みその効果を評価することを目的とした。研究方法として,演習終了後のグループレポートの質的帰納的分析および,質問紙調査を実施した。結果,学生がその役割を演じることで【対象理解の深化】を促すとともに,〈具体的ケア実践方法の広がり〉〈援助的な関係を形成する方法の理解〉〈実習の具体的イメージ化〉などの【母性看護実践方法理解の拡大】につながり,〈ニーズに応じたケア提供の達成〉〈自信につながる働きかけの達成〉〈家族を含めたケア計画立案の達成〉〈セルフケアを促す援助提供の達成〉などの【理論と実践の統合の達成】をもたらし,学生自身の自己効力感を高める一助となっていた。また,自己を振り返ることで【研鑽し続ける態度の強化】の機会となっていた。看護過程にロールプレイングを取り入れることは,周産期にある母子とその家族に対する看護のイメージを膨らませることに役立ち看護の実際を深めるための機会になること,自己の気づきを促進する学習方法として意義があることが示唆された。
2013-07-00

母性看護学における看護実践能力を高めるための教育方法の検討 : ロールプレイングを取り入れた演習の評価

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