女子大学生の月経随伴症状とライフスタイルとの関連
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概要
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月経は、女性の体のリズムとその変調を反映する重要なサインである。初経開始の早期化、出産回数の減少等により、人生において女性が体験する月経の回数は、昔に比べ増加している。月経回数の増加に伴い生ずるとされる健康障害を予防するとともに、体のリズムを把握しながら「月経のある生活」をいかに快適に過ごすかは、現代女性にとっての大きな健康課題の1つといえる。月経に随伴する症状として、月経前症状(月経の早くて14日前頃から出現して月経開始とともに消失する)と月経中症状(月経開始とともに、または開始のごく直前から出現し、月経期間中に存在する)があり、出現する症状の種類・程度は非常に個人差が大きい。月経前に生ずる症状は、むくみ、乳房のはりや痛み、片頭痛、便秘や下痢、食欲の変化といった身体症状と、いらいらや憂鬱などの精神症状からなる月経前症候群(Premenstrual Syndrome: PMS)として、その発症のメカニズムや治療方法の研究が近年注目されている。これまで、月経随伴症状の発症や程度には、気質的要因のほか、抑うつ度、母性性、楽観性、摂取栄養素や血中脂質量等との関連が検討されてきており、身体状態のみならず、心理状態、日常生活状況が複合的に影響すると考えられている。青年期は、妊娠・出産に向けて心身を準備する時期であるとともに、女性が、生涯を通じた健康づくりの観点から、月経を含めた自らの健康および生活をセルフマネジメントしていく重要な時期としても位置づけられる。そこで本研究では、青年期女性における月経随伴症状の発現状況ならびにその対処行動を明らかにし、また、月経随伴症状とライフスタイルとの関連を検討することを目的とした。
- 2004-12-25
著者
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坂間 伊津美
茨城キリスト教大学看護学部看護学科
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楠見 由里子
茨城キリスト教大学看護学部看護学科
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坂間 伊津美
茨城キリスト教大 看護
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坂間 伊津美
茨城キリスト教大学
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坂間 伊津美
茨城キリスト教大学看護学部
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