国産材有効利用法としての木質材料の開発戦略(<特集>国産材を考える)

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概要

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木造住宅における木材・木質材料の使用量および各用途材市販品の流通価格について調査を行った結果、構造用材の使用量が極めて大きく、安定的需要を確保するための主要製品としては、構造用材が適していることがわかった。また、構造用材以外の用途材の開発にあたっては、木質原料コストと加工コストの低減が必要であり、とくに、施工の簡略化が可能となる製品の開発は対費用効果が高い。さらに、建築用途に用いられる木質材料に対して要求される性能の項目と主要な建築用木質材料に関するデータの蓄積状況について調査を行い、国産材の利用事例を元に新規材料が保証すべき性能について検討した。国産材利用を促進するために今後目指すべき木質材料の開発戦略としては、経済性の検討と同時に性能に関する検討を行い、保証可能な性能の水準をもとに使用可能部位や施工方法を明示することで、規格・基準において適切な位置づけを行うことがもっとも実現性が高い。
財団法人林業経済研究所の論文
2007-06-20

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