文系大学の女子学生における子宮頸がん検診に対する行動採択と影響因子 : 子宮頸がん・検診にかかわる意識調査

概要

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目的:若年女性の子宮頸がん検診の行動採択と影響因子の探索をめざし,今回は文系大学の女子学生の子宮頸がん・検診にかかわる知識や認識を明らかにする。方法:A県内の文系大学の女子学生1,621人を対象に無記名自記式質問紙を配布し,郵送法にて回収した。調査内容は個人的因子と子宮頸がん・検診の知識や認識,子宮頸がん検診の行動採択とその動機・負担である。結果:531部を回収し(回収率32.8%), 513部を分析した。対象の年齢は20.67±2.00歳である。子宮頸がん検診を受けようと思わない・あまり思わない者はあわせて201人(39.2%)で,その理由は「面倒」92.1%,「気になる症状がない」89%,「男性医師」79.6%の順であった。子宮がんの種類を知っている者は14.0%,子宮頸がんの検査方法を知っている者は7.2%,市町村の子宮頸がん検診を知っている者は28.8%であった。子宮頸がん検診に関心がある者は82.7%であった。結論:文系大学の女子学生は子宮頸がんや検診に関する知識が十分でなく,検診受診に差恥心をもっていた。知識や情報の提供とともに子宮頸がん検診への負担感を軽減し,高い関心を受診行動につなげる取り組みが必要である。
2013-04-00