文系大学の女子学生における子宮頸がん検診に対する行動採択と影響因子 : 行動採択にかかわる因子の検討

概要

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目的:若年女性の子宮頸がん検診受診率を上げるための支援やシステムの検討をめざし,今回は文系大学の女子学生の子宮頸がん検診の行動採択にかかわる影響因子を明らかにする。方法:A県内の文系大学の女子学生1621人を対象に無記名自記式質問紙を配布し,郵送法にて回収した。子宮頸がん検診に対する行動採択を従属変数とし,個人的因子,子宮頸がん・検診行動の主観的評価の計16因子を独立変数として重回帰分析(stepwise法)を行った。結果:531部を回収(回収率32.8%), 513人を分析対象とした。女子大学生の子宮頸がん検診に対する行動採択に影響を及ぼす因子は「検診の必要性」(β=0.289),「検診に対する関心」(β=0.238),「市町村実施の検診の認知」(β=-0.116),「産婦人科受診経験の有無」(β=-0.097),「検査方法の認知」(β=-0.084),「検診の有効性」(β=0.078)の6因子であり, 32.4%が(調整済R^2=0.324, P<0.000)説明された。結論:女子大学生には検診や産婦人科がイメージできる情報提供や,自分に身近な問題として関心を高め,検診の必要性,有効性を周知する働きかけが必要と考えられた。
2013-04-00