幻燈利用における教育的な状況に関する一検討 - 動物を描いたスライドの分析から -
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概要
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本研究では慶應義塾幼稚舎所蔵の動物が描かれた幻燈用スライドを分析した。1 枚のスライドに複数の生物が描かれており観察や比較といった活動を展開しやすいこと,しかしそれらの名称がスライド上に記載されていないため学習者単独での利用は困難で解説者による教授が必要となることから,内容のみならず利用時に生起する状況も教育的なものになると考えられる。動物などの学術的な内容のスライドは1900 年前後には一般的に市販されていたが,教育を巡る状況の変化により教育的な場面での利用が抑制されていた可能性があった。
- 湘北短期大学の論文
- 2012-00-00
著者
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