放出岩塊の弾道方程式の改良と1982・1983年桜島噴火への適用(<特集>桜島火山)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では,火山爆発による放出岩塊の初速度の方位とサイズの依存性を考慮し,空気抵抗をベクトルとして扱う新たな弾道方程式を提案した.本方程式を桜島南岳爆発の岩塊落下地点分布に適用したところ,1982年11月1日,および1983年1月10日の噴火の最大初速度としてそれぞれ,149m/sと135m/sが得られ,いずれもほぼ鉛直方向に爆発したことが推定された.一方,爆発の主軸が傾く1982年10月7日の噴火では,岩塊分布を説明可能なパラメータの範囲が広いことが分かった.
- 2013-03-29
著者
-
西田 泰典
北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センター
-
鈴木 建夫
職業訓練大
-
新井田 清信
北海道大学
-
新井田 清信
The Hokkaido University Museum
-
鈴木 建夫
Polytechnic University
-
西田 泰典
Hokkaido University
関連論文
- 23A. 屈斜路カルデラの磁気的構造(日本火山学会 1985 年度春季大会講演要旨)
- P4 電磁気的手法による三宅島火山の監視
- 数値モデル計算によるマグマ貫入に伴う地熱系発達過程の研究
- ドーム状隆起に伴う磁場変化 ―有珠山2000 年噴火時の全磁力変化再検討―
- 地殻活動にともなう北海道東部域の地磁気変化 (火山噴火や地震発生に伴う電磁気現象)
- 13B. 1987年〜88年雌阿寒岳小噴火活動の概要(日本火山学会1988年春季大会)
- B13 1987 年-88 年雌阿寒岳小噴火活動の概要
- B52 有珠火山 2000 年噴火域での CSMT・MT 探査
- P61 有珠火山における電磁気観測
- 北海道駒ヶ岳における火山電磁気学的研究(第2報)自然電位連続観測 (〔2000年 CONDUCTIVITY ANOMALY研究会〕) -- (電磁気的手法による地殻活動監視と予測)
- 有珠山の比抵抗構造(その2) -MT法による深部構造-
- 北海道東部地域の地殻および上部マントルの比抵抗構造--広帯域MTおよびネットワークMTデータの統合解析 (ネットワークMT)
- B27 北海道駒ヶ岳における火山電磁気学的調査(序報)
- 有珠山の比抵抗構造(その2)-MT法による深部構造-
- マグネトテルリック法から推定される日高変成帯南部域の比抵抗構造
- 地殻活動と電磁気観測--広帯域MT法を用いた深部地殻比抵抗構造の研究--北海道東部地域について
- 広帯域MT法を用いた深部地殻比抵抗構造の研究 -北海道東部地域について-
- P46 有珠山の比抵抗構造 : MT 法による電磁探査
- A16 火山における自然電位異常の特性 : 特に三宅島火山について
- 日高変成帯南部域におけるMT観測
- 地磁気変化--地殻の磁化不均質を考慮した地震地磁気効果
- 41A. 強震計による十勝岳爆発地震の観測(日本火山学会1989年秋季大会)
- A41 強震計による十勝岳爆発地震の観測
- 1977年有珠山噴火直前に発生した火山性地震の震源
- 火山岩塊の運動再考 (4) : 浅間火山1938年および有珠火山1977年噴火における放出火山岩塊の解析
- 火山岩塊の運動再考 (3) : 放出火山岩塊に対する風の効果と岩塊の初速度についてのモデル計算
- 火山岩塊の運動再考(2)- 放出火山岩塊の空気抵抗と爆発主軸の傾き効果 -
- 火山岩塊の運動再考(1)- 放出火山岩塊の運動方程式 -
- 48. 標準粘性ガラスにおける Na^ の拡散(日本火山学会 1972 年度春季大会講演要旨)
- A30 三宅島火山の山頂陥没 (2000 年 7 月 8 日) に先行した熱水系の変化 : 自然電位観測からの推定
- B07 火山噴火に伴う熱水対流系変化の電磁気モニタリング : 数値モデルに基づく定量的検討
- 2000年有珠山噴火に伴う地熱拡大域における地温、比抵抗、自然電位の繰り返し観測
- 自然電位観測から推定される有珠火山の熱水系
- 有珠山自然電位観測2006
- 有珠山自然電位観測2006
- B40 有珠山自然電位観測2006(火山の物理(2),日本火山学会2006年秋季大会)
- 樽前山における広帯域MT法探査 : 2次元比抵抗解析
- 有珠山 1977 年軽石・火山灰の堆積様式
- 有珠山 1977 年噴火の推移と降下火砕堆積物
- 樽前山 1978 年 5 月の噴火
- 有珠山1977年8月噴出物の粒度組成 : 日本火山学会1978年春季大会
- P30 有珠山西山西麓火口域の地磁気変化
- P61 樽前火山山頂ドーム周辺におけるAMT比抵抗探査(日本火山学会2005年秋季大会)
- 北海道日高西部の地殻底・マントルウェッジ地震活動と温度構造
- 広帯域MT法探査による北海道駒ヶ岳の比抵抗構造 : 1次元構造解析結果と海洋の影響の評価
- 広帯域MT法探査による北海道駒ヶ岳の比抵抗構造--1次元構造解析結果と海洋の影響の評価 (地殻活動電磁気学1--火山活動の場)
- 広帯域MT法探査による北海道駒ヶ岳の比抵抗構造--1次元構造解析結果と海洋の影響の評価
- 北海道駒ヶ岳におけるMT探査 (地殻活動域及びその周辺の電気伝導度構造)
- A31 2000 年 8 月 18 日の三宅島山頂噴火に伴った自然電位変化について
- 33A. 北海道駒ケ岳1929年火砕流の海中二次爆発で生じたと考えられる降下火山灰堆積物(日本火山学会1988年秋季大会)
- 33A 北海道駒ケ岳 1929 年火砕流の海中二次爆発で生じたと考えられる降下火山灰堆積物
- 伊豆大島1986年噴火の降下火砕堆積物 : 日本火山学会1987年度春季大会 : 1986年伊豆大島噴火のモデル
- P06 伊豆大島 1986 年噴火の降下火砕堆積物
- 12. 北海道駒ケ岳1929年火砕流の堆積地形と堆積物の粒度分布(III)(日本火山学会1986年度秋季大会)
- 12 北海道駒ケ岳 1929 年火砕流の堆積地形と堆積物の粒度分布 (III)
- 1. 北海道駒ケ岳 1929 年火砕流の堆積地形と堆積物の粒度分布 (II)(日本火山学会 1985 年度秋季大会講演要旨)
- 43A. 1988〜1989年十勝岳噴火前後の熱活動(日本火山学会1989年秋季大会)
- A43 1988-89 年十勝岳噴火前後の熱活動
- Self-potential studies in volcanic areas(5) : Rishiri, Kusatsu-Shirane, and White Island
- マグネトテルリック法から推定される日高変成帯南部域の比抵抗構造
- 北海道駒ヶ岳における地球電磁気学的調査
- 8. 北海道駒ケ岳における電磁気学的調査(日本火山学会1988年秋季大会)
- 8 北海道駒ヶ岳における電磁気学的調査
- 13P. 有珠火山の電気探査(日本火山学会 1983 年度春季大会講演要旨)
- 北海道における地殻,上部マントルの熱的構造:総合報告
- 北海道駒ヶ岳の1929年噴火で生じた噴煙柱の定常プリュームモデルによる解析
- 低温での粘性増加に対する熱履歴の影響
- 火山における電磁気学的研究
- 屈斜路カルデラにおける磁気測量
- 有珠山およびその周辺の磁気測量 続 : 日本火山学会1980年秋季大会
- P44 桜島火山の自然電位分布(序報)
- F58 活動的火山における自然電位比較観測
- 6. 火山地域における自然電位測定 : 有珠山(日本火山学会 1985 年度秋季大会講演要旨)
- 22P. 1977年噴火後の有珠山火口原の熱活動について(日本火山学会1988年春季大会)
- P22 1977 年噴火後の有珠山火口原の熱活動について
- 北海道駒ヶ岳の1929年噴火で生じた噴煙柱の定常プリュームモデルによる解析
- インドネシア火山地域における磁気測量 : クラカトアカルデラ : 日本火山学会1983年度秋季大会
- 地下水循環の指標としての自然電位特性--山岳地形効果について (地殻活動電磁気学(主として火山活動に伴うもの))
- インドネシア火山地域における磁気測量 : トバ湖 : 日本火山学会1983年度秋季大会
- A21-03 北海道駒ヶ岳における電磁気学的調査(その 2)
- 北海道駒ヶ岳におけるMTおよびSP観測(序報)1998年10月25日小噴火に前後して (地殻構造)
- B36 活動的火山における自然電位比較測定
- A09 放熱量の時間変化から推定される貫入マグマの大きさ : 有珠山
- 93. 有珠火山の放熱量とその変化(日本火山学会 1984 年度春季大会講演要旨)
- 草津白根火山における高密度電気探査・自然電位調査--2003年度集中総合観測 (地殻活動電磁気学1--火山活動の場)
- 有珠火山のテクトニクス(その1) : 熱的場の研究 : 日本火山学会1983年度秋季大会
- 雲仙普賢岳のドーム溶岩及び噴出物の粘性係数測定
- 1988-1989年十勝岳噴火で放出された高アルミナ質岩の粘性係数測定
- D22-07 1988-1989 年十勝岳噴出物の粘性係数測定
- 桜島火山の自然電位と熱水系(2)
- マグネトテルリック観測から推定される有珠火山の比抵抗構造
- 火山岩塊の運動再考(2)放出火山岩塊の空気抵抗と爆発主軸の傾き効果
- 火山岩塊の運動再考(1)放出火山岩塊の運動方程式
- 26. 洞爺カルデラにおける磁気測量(日本火山学会 1983 年度春季大会講演要旨)
- 放出岩塊の弾道方程式の改良と1982・1983年桜島噴火への適用(桜島火山)
- A1-18 三宅島2000年噴火前後の自然電位分布変化について(火山の電磁気学,口頭発表)
- 8. 地球電磁気学的調査にもとずく有珠火山体構造(日本火山学会1986年度秋季大会)
- 7. ELF-MT観測から推定される有珠山火口原内の断層分布(日本火山学会1986年度秋季大会)
- 8 地球電磁気学的調査にもとずく有珠火山体構造
- 7 ELF-MT 観測から推定される有珠山火口原内の断層分布