看護系大学生の健康度と生活習慣の実態
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概要
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背景 人々のライフサイクルにおける青年期は, 体格や体力が最も充実し疾患が発症しにくいため日常生活に乱れが生じやすくなる時期でもある. これまでの研究では, 青年期である学生の日常生活と健康状態に関する研究は多く報告されている. しかし, 看護系大学生を対象にした健康状態と生活習慣を調査した研究は少ない. 目的 看護系大学生の健康度と生活習慣の実態を明らかにすることを目的とした. 方法 2011年7月中旬から12月, A大学看護学部の1年生に, 健康度・生活習慣診断検査 (DIHAL2) 及び, 独自に作成した基本属性調査用紙を用いた自己記入式質問紙調査を実施した. 結果・考察 対象看護系大学生の運動面における生活習慣では, 運動意識がやや低い傾向, 食事面及び休息面における生活習慣ではもう少し (中間位) の傾向, 嗜好品面における生活習慣では非常に優れている傾向がみられた. また健康度・生活習慣パターン判定 (総合判定) では, 健康度生活習慣要注意型46.4%, 健康度生活習慣充実型24.6%, 健康度要注意型15.9%, 生活習慣要注意型13.0%であった. 今回対象とした看護系学生は, 健康度及び生活習慣共に望ましくない者が過半数弱を占めていた. これは, 大学生には健康度生活習慣要注意型が最も多いという先行研究で述べられている結果と同傾向であり, 日常生活にみだれが生じやすくなる青年期の特徴と同傾向であった. 結論 A大学看護学部1年生69名の健康度と生活習慣の実態を検討したところ, 健康度及び生活習慣共に望ましくない健康度生活習慣要注意型が最も多くみられ, 大学生の結果に共通すると共に青年期の特徴と同傾向であることが明らかになった.
- 2012-04-00
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