笑いの文脈が笑いを発した他者の印象形成に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,様々な感情喚起場面で,他者の笑いを知覚することがその他者の印象形成に及ぼす影響を実験的に検証することであった.実験者が笑いを発する条件を3条件設定した.条件は,面白いビデオ映画を呈示する条件と,中性的なビデオ映画を呈示する条件,笑ったら不謹慎なビデオ映画を呈示する条件,であった.大学生30名を対象に,実験者に対する印象形成の違いを条件間で比較した.実験はまず,被験者に,実験者に対する印象を質問紙で回答を求めた.回答後は,5分間のビデオ映画を実験者とともに視聴してもらった.各条件で視聴中に実験者は10回,あらかじめ決められた場面で笑いを呈示した. ビデオ映画終了後,再び,実験者に対する印象を質問紙で回答を求めた.分析の結果,文脈に沿った笑いには,かわいらしい,親しみやすいというポジティブな印象を与える効果が認められた.また,文脈に沿わない笑いには,ネガティブな効果が明確には認められなかった.
- 2013-00-00
著者
関連論文
- 広汎性発達障害児の社会性スクリーニング検査の課題--養育者と専門家の評価の違いから
- P2-15 大学生における対人不安と生きがいとの関連について : 対人恐怖心性の高さが生きがい感,生活満足感に及ぼす影響
- P1-41 広汎性発達障害児のごっこ遊びの形成について : 描画によるイメージ課題を用いて
- パーソナリティと主観的幸福感との関連 : 対人相互作用におけるソーシャル・スキルの役割
- P5-3 愛着と怒り経験時の認知および対処行動との関連(ポスター発表)
- 顕現性不安尺度 (Manifest Anxiety Scale) による大学生の不安構造について
- 広汎性発達障害児の社会性スクリーニング検査の課題 : 養育者と専門家の評価の違いから
- 養育者がとらえる幼児の行動特徴に関する研究 : 1歳6ヶ月健診用気質質問紙とCBCLの関係
- 養育者がとらえる幼児の行動特徴に関する研究 : 幼児気質質問紙と観察された行動との関係
- 養育者との面接からとらえた育児不安についての質的研究
- フィールド・レポート 幼児期の気質特徴と乳児期までの発達的問題の有無との関連
- 幼児気質質問紙作成の試み
- パーソナリティ,日常的出来事と主観的幸福感との関連
- P4-4 外向性,神経症的傾向および日常活動と主観的幸福感との関連(ポスター発表)
- A-40 外向性,神経症的傾向と自己についての認知および主観的幸福感との関連
- A-16 幼児気質質問紙短縮版作成の試み
- 幼児の気質特徴が養育者の育児不安に及ぼす影響
- P-2311 外向性,神経症的傾向,目常生活出来事と主観的幸福感との関連
- P-2310 大学生における楽観性と日常的出来事に対する認知的評価との関連
- 大学生の日常生活における活動と体験の構造 : 主観的評価による肯定的および否定的経験の分析
- 乳児期における「気質」研究の動向
- 主観的幸福感の構造
- ボランティア活動によるソーシャル・サポート授受の変容--互恵的な授受の促進に関して
- 「災害とストレス」に関する理論的研究の現状 (特集:災害と行動科学)
- 日本語版Sensation-Seeking Scaleの作成
- 高不安者と低不安者の作業遂行におよぼす白色雑音の影響
- シャイネスが日常活動および主観的幸福感に及ぼす影響
- 広汎性発達障害児をもつ母親の育児ストレッサーと父親の母親に対するサポート
- P1-26 シャイネス、日常活動と主観的幸福感(ポスター発表(1))
- 広汎性発達障害児の社会性スクリーニング検査作成の試み : 養育者と保健師の評価の違いからの検討
- 多面的感情状態尺度の作成
- 笑いの文脈が笑いを発した他者の印象形成に及ぼす影響