シャイネスが日常活動および主観的幸福感に及ぼす影響
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概要
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本研究は,シャイネスの構成要素である対人不安および対人消極が人々のどのような日常活動を媒介して主観的幸福感に影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的とした.青年期から成人前期にある者(N=221,平均年齢20.7±4.53歳)を対象に質問紙調査をおこなった.パス解析の結果,対人消極から人生満足感もしくは肯定的感情に至る経路において,対人交流を伴う肯定的活動は媒介効果を有していた.一方で,否定的活動は媒介効果を有していなかった.また,対人不安から主観的幸福感に至る経路において,すべての日常活動は媒介効果を有していなかった.したがって,シャイネス傾向の高い人の主観的幸福感を高めるには,対人交流を多く伴う肯定的活動の頻度を高めることが有効であることが示唆された.
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