妊娠前の20〜30歳代就労女性の食習慣,やせに関する知識,価値観の実態 : やせ体型群と普通体型群の比較

概要

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Body Mass Index (BMI) 18.5未満の妊娠前の20〜30歳代就労女性の食習慣と,やせに関する知識,食事および健康に関する価値観の実態を明らかにすることを目的に,無記名自記式質問紙を用い調査した。有効回答448部(有効回答率49.8%)のうち,BMI18.5未満(やせ体型群)95人と, BMI18.5以上25未満(普通体型群)339人を比較検討した。やせ体型群と普通体型群は, 6割以上が食習慣に満足していたが,栄養バランス得点が低く,やせが次世代の健康に影響を及ぼすという知識の正解が3割以下であった。食事をする時の価値で,やせ体型群は「健康」,普通体型群は「空腹を満たす」が最も多かった。やせ体型群は普通体型群に比べ,「理想と考える体重」も「健康に良いと思う体重」もBMI 18.5未満の割合が有意に多かった。これらから,やせ体型群は,やせていることが健康という誤った価値をもっていることが予測された。そこで,自身の食習慣を見直す機会をもうけ,やせの影響に関する知識の普及と,自身の健康と次世代の健康のために食習慣が大切であるという価値に働きかける健康教育が効果的であることが示唆された。
2013-01-00