在日韓国・朝鮮人学生の性教育受講状況,性知識,伝統的価値観と性行動との関連

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概要

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在日韓国・朝鮮人学生(以下,在日学生とする)の性教育受講状況,性知識,伝統的価値観と性行動との関連を明らかにすることを目的に質問紙調査を行った。2009年6〜10月,在日学生193人に質問紙を配布し,有効回答数は85部(44.0%)であった。対象者は男性43人(50.6%),女性42人(49.4%)で,平均年齢は20.09±1.44歳,性交経験のある男性は26人(60.5%),女性は24人(57.1%)であった。性教育受講経験ありは72人(84.7%),性教育を肯定的に評価する学生は約7割であった。性行動との関連では「友人との性の会話が多い群」「伝統的価値観の高い群」で性交経験率が有意に高かった(p<0.05)。伝統的価値観の高い在日学生の性交経験率は低いと推測したが,本調査では逆に高い結果であった。今後の性教育に向けては,学校での体系的な性教育や在日学生の集う場を利用した性教育を実施する必要性が示唆された。

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