実環境下における情報提示音声の位相干渉に基づく音響測距法の検討(一般,音声・音響信号処理,音声及び一般)

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概要

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本稿では,音声対話システムより提示される音声を送信波として,その位相干渉に基づく音響測距法を提案する.音声対話システムにおいて提示音声のドライソースは既知であるため,容易に発話区間を検出できる.提案手法は,検出した提示音声の発話区間においてのみ話者までの距離を推定する.また,実環境では,背景雑音により提案手法の性能が低下する問題があるため,提案手法では白色化と校正に基づく音響測距法と減算に基づく音響測距法を併用する手法を検討する.これは,白色化と校正に基づく手法は高精度な測距が可能であるが,雑音環境や音声の周波数におけるスパース性によって性能が劣化する傾向があり,減算に基づく手法は雑音に対してある程度の頑健性を持つが,距離の推定精度が劣化するためである.最後に,実環境における実験により提案手法の有効性を確認する.
2012-05-17

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