高齢者ホームヘルプ実践における生活場面面接の研究 : M-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を用いた利用者の「持てる力を高める」プロセスの検討
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概要
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居宅における高齢者の自立生活支援や介護予防支援が重視されているなかで,ホームヘルパーがケアマネジメントにおけるアセスメントやモニタリングの一端をにないながら,身体介護や生活援助とともに行っている相談援助の意義は大きい.相談援助が利用者のエンパワメントを図っていることは知られているが,その複雑性や全体像は必ずしも明確ではなかった.本研究では,ホームヘルプにおける相談援助を生活場面面接ととらえ,M-GTAを用いてそのプロセスを分析した.その結果,【持てる力を高める】というコアカテゴリーとともに《肯定的交互作用の流れづくり》をはじめとする諸概念を生成した.これらは,居宅の利用者の日常生活場面に立脚した援助を提供できるヘルパーによってこそ活用しうる特性であり,生活場面面接がヘルパーにとって有用な面接技法であり自立生活支援の方法であることが示唆された.
- 2005-10-01
著者
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