ホームヘルパーが自分の判断で行っていること : 自由記述からみた訪問介護計画書にならない援助の内容と理由
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
[目的]ホームヘルパーが業務中に訪問介護計画書によらず「自分の判断」で行っている援助の内容と理由を明らかにすることを目的とした.[方法]調査対象者には,サービス提供責任者の指示によらず「自分の判断」で援助を行った経験の有無を尋ね,その内容と理由について自由回答を求めた.得られた回答を帰納的に分類し,集計・分析した.[結果]1,348人の回答者のうち46.7%が「自分の判断」で援助を行ったことがあると回答し,回答者が記した援助内容は全体で1,405件,その理由は1,589件であった.ホームヘルパーが「自分の判断」で行った援助の4割は「ホームヘルパーとして不適切な行為」であり,その理由の8割は「情緒的対応」であった.[結論]業務の性格から臨機の対応を必要とする場面のあることを前提に,「情緒的な理由」による「不適切な行為」を生まないような対策の必要性が示唆された.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2010-10-01
著者
関連論文
- 人間福祉学科3年生の大学生活と意識(第2報) : 4年間の変化
- 医療・福祉制度へのナースコール--教えて! 看護師さん(11)認知症患者を支える医療機関の役割と介護保険の施設サービスを学ぼう
- グループホームにおける生活・ケア環境に関する研究
- 社会福祉士養成課程における福祉用具の教授法
- 障害者に対するケアの専門性についての考察
- 障害者の介護に求められるもの--障害者に対する介護労働に関する調査研究より
- 難病患者に共通の主観的QOL尺度の開発
- 社会学からみた老衰の成因と対策
- 医療・福祉制度へのナースコール--教えて! 看護師さん(10)認知症患者の在宅生活を支援するサービスを学ぼう
- 健康意識・健康行動をもたらす潜在因子
- 自立継続に必要とされる共用品や福祉用具を含めた生活用製品のあり方に関する研究--生活用製品の評価実験
- 自立継続に必要とされる共用品や福祉用具を含めた生活用製品のあり方に関する研究-生活用製品の評価実験-
- 研究の技術(2)量的研究の技術
- 研究の技術(1)研究するための技術
- 高齢期の社会関係 : 日本の高齢者についての最近の研究
- 地方都市における高齢者の社会関係--気心が知れた他者の特性
- 人間福祉学科3年生の大学生活と意識 (聖学院大学チャペル完成記念論文集)
- 介護技術の測定;ダイヤ式介護技術チェックシートの開発
- 関係の重複が他者との交流に及ぼす影響;都市男性高齢者の社会関係
- 地方都市におけるホームヘルパーの就業と賃金--介護保険制度の施行をはさむ3年間の推移
- Behavioural and social sciences サクセスフル・エイジング (特集 世界老年学会におけるトピックス1)
- 地域高齢者における拡大ADL尺度の有用性
- 既婚子同居世帯における世代間の生活の共同・分離
- 老親からの子どもの距離と交流頻度--居住地の都市規模による差
- 資料 都市男性高齢者の社会関係
- 高齢者の自立支援に有効とされる製品提供のあり方に関する基礎調査
- 高齢者の自立支援に有効とされる製品提供のあり方に関する基礎調査
- 地域社会におけるグループホームのあり方に関する研究
- よい論文 : 量的研究の場合(原著論文の書き方:第2回)
- ホームヘルパーが自分の判断で行っていること : 自由記述からみた訪問介護計画書にならない援助の内容と理由
- よい研究 : 量的研究の場合(原著論文の書き方:第1回)
- 「介護福祉学」の構築に向けて : 先駆者が紡いだ介護福祉学の歴史を顧みる
- 高齢者ホームヘルプ実践における生活場面面接の研究 : M-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を用いた利用者の「持てる力を高める」プロセスの検討
- 高齢者の自立支援に有効とされる製品提供のあり方に関する基礎調査-要支援高齢者を対象とした爪切り製品の評価-
- 障害者施設における介護事故の現状と課題
- ケアワークにおける生活場面面接に関する一考察 : 介護保険下のホームヘルプにおける「ケアワーク面接」
- 心臓リハビリテーションを続ける虚血性心疾患患者のエンパワメントのプロセスについて
- 健康意識・健康行動をもたらす潜在因子