ケアマネジメントにおけるアセスメントツールの比較検討 : ケアワークの視点から
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概要
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介護保険制度の施行を前に,ケアマネジメントにおけるアセスメントの重要性に鑑み,本稿では,保健・医療・福祉というサービスの統合化の立場からケアマネジメントをとらえつつ,ケアマネジメントのアセスメントの内容およびアセスメントツールの方式について検討することを目的とした.まず,ケアマネジメント並びにケースワークおよびケアワークにおけるアセスメントが生活を全体的にとらえるという共通点をもつことに着目し,それぞれのアセスメントの内容やアセスメントツールの特徴について比較検討した.そして,介護保険制度で用いられる要介護認定基準と,ケアマネジメントのために開発された6種類の各アセスメントツールを比較検討し,それぞれの特徴や共通の改善の方向性についての示唆を得た.さらにケアワークの視点から考察した結果,日本介護福祉士会作成のアセスメントツールの有効性と課題が確認できた.おわりに,ケアマネジメントにおけるアセスメントツールのあり方について問題提起し,今後の研究課題として,各アセスメントツールを実践的な事例への適用を通じて検証する必要性に言及した.
- 日本介護福祉学会の論文
- 1998-10-20
著者
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