産学連携による課題解決型学習を通してのキャリア形成支援:学習過程を推進する際の大学教員の役割
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概要
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?田(2009)では産学連携による課題解決型学習に参画した経営系学科所属学生の意識・行動に見られた変化の特徴として三点抽出した。本稿では、その三点「当事者意識の高まり」、「現実感の高まり」および「チームで働く力の向上」に焦点を当て、学生が学習過程のどのような場面でその三点を経験するのかを検証し(課題1)、学習を推進する際の大学教員の役割を考察した(課題2)。検討では学生による学習体験記述をテキストデータとして語の共起関係を抽出し、コードを付与した。結果「困難ののりこえ」や「水平的連携」場面で上記三点を経験する傾向が見られた。大学教員の役割として上記結果および「教育の職業的意義」、「社会化」支援に着目すると「仲介調整力」、「委任力」、「相談力」の発揮が重要である。今後の課題は、産学連携による課題解決型学習の枠組みにおいて「学生・企業・教員」の三者関係から創出される成果の評価指標の確立である。
- 2013-03-01
著者
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