産学共同プロジェクトの実践を通じた大学生の協働における意識・行動の変化と統合 〜生涯キャリア発達の観点から〜
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概要
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本稿の目的は、産学共同プロジェクト参加学生がその経験を自己のキャリア発達過程にどう位置づけたかを学生の認識を通して明らかにすることである。個人のキャリア発達、職業や労働の捉え方及び組織コミットメントに関する先行研究の概念を参照した。本稿では(1)キャリア発達課題への対処、(2)プロジェクトにおける経験の特徴の二点から考察した。結果、(1)学生は自己の関心や才能の所在を活動のなかで認識し、役割モデルを見出していた。(2)-1社会人と仕事をする機会を将来に備えての貴重な経験と捉えていた。(2)-2納期に間に合わせるために能力の限界を経験し、またメンバーどうし励ましあうことを通して達成感を得ていた。(2)-3職務内容に関して学生の当初の予想どおりでなかった部分があった。今後の課題は、就労体験施策のひとつであるインターンシップとの相互補完的運用の可能性、及び個人と組織のコンピテンシー向上との関連性を明確にすることである。
- 2006-02-20
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