産学連携プロジェクトと連動した演習教育によるキャリア形成支援:課題解決型学習に参画した経営系学生のキャリア形成過程の考察
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概要
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本稿の目的は、(1)産学連携プロジェクトに参画した経営系学科所属大学生のキャリア形成過程の特徴に係る仮説を見出す、(2)キャリア支援教育の観点から産学連携プロジェクトの今後の課題を検討する、ことである。 結果、キャリア形成過程に係る特徴として次の三点が仮説として見出された。(1)ふだん話す機会が少ない相手と意思疎通を図る場面に直面し、それを克服する過程で当事者意識を高めた。(2)製品開発会議や聴き取り調査の場で企業関係者と交わした意見内容や場の雰囲気から、大学で学んだこと(理論の応用可能性や、顧客満足と従業員満足の関係性など)が経営活動の実際とつながっているという現実感を高めた。(3)「社会人基礎力」を構成する力のうち、「チームで働く力」を高めた。またキャリア支援教育の観点からの課題として、インターンシップ制との相互補完的連携、及びプロジェクト活動の評価指標の確立が挙げられる。
- 2009-02-27
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