日本型プレイセンターに対するセンター代表者と参加家庭による活動評価
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概要
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本調査は、親による協働保育活動であるニュージーランドのプレイセンターをモデルとして2002年より活動が始まった日本のプレイセンター活動に対する評価を、そこに通う参加者とセンター代表者を対象に質問紙によって実施した。参加する親たちは、プレイセンターの活動を通じて、子育ての仲間を増やし、学びあう経験を通じて、助け合いの精神や子どもに対する理解と知識を獲得していることがわかった。しかしながら、わが国では、プレイセンターが全国で10数か所と活動の場が少ないため、プレイセンターの活動が未だ一般には周知されておらず、参加を始めたばかりの親たちに活動の理念が理解されづらい現状があることが明らかとなった。今後はさらなるプレイセンターの普及活動や広報活動が求められるとともに、「親が成長する」ことを可能にするプレイセンターの価値を現在活動中の親を通じて世論に広げていく必要があることが示唆された。
- 2013-02-25
著者
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