「平成23 年度京都市看護職能力向上・定着確保研修」の総括-企画の経緯と教育評価を中心に-
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概要
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本稿では,平成23 年度に開催された「京都市看護職能力向上・定着確保研修」について,どのような教育的意図で何を企画したか,受講した看護職者は何を学んだか,受講者の声をもとにどのように教育評価できるかを述べる.京都市は看護職者の養成,ならびに確保のための施策を重ねてきている1).しかし現職者に対して直接にサービスを提供したのはこれが初めてのことである.そこで,この事業が看護専門職に対する教育として有効であったか,残した教育的課題として何が見えてきたかなどについて,企画と運営に携わった立場から点検・評価しておきたい.この事業は,平成22 年度に開催された京都市看護師確保検討委員会による「提言」に端を発し,企画が現実化されてきた.ここではその経過を,1同「提言」の主張,2研修企画の基本的考え方,3プログラム化段階に検討した事項の順に再現する.次いで,4受講者の参加状況と受講者アンケートの集計結果を紹介する.最後に,5看護職に対する教育事業としての点検・評価を行うとともに,残された課題を確認する.
- 2013-02-01
著者
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