臨床現場で求められる足浴器具の開発に向けた実態調査
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概要
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本研究の目的は,臨床現場で求められる足浴器具の開発に向けて足浴器具使用の実態を明らかにすることである.対象は,近畿2 府県の施設,診療所に勤務する看護師490 名で,独自に開発した質問紙を用い,自記式郵送法で実施した.臨床現場では,約6 割の看護師が日常的に足浴ケアを実施しているものの,足浴器具に満足している人はおよそ半数で,用いられている足浴器具もベースン,バケツなど旧態依然としたものが多く,「器具の選択ができる」と答えた人は4 割に過ぎなかった.足浴器具に満足していない理由として,「湯こぼれ」「深さ」「湯温管理」「広さ」「準備後始末が大変」などがあがった.今後,希望する足浴器具としては,「患者の状態に応じて安楽な姿勢を保持できる」「湯温が管理できる」「準備後始末が簡便」「感染防止機能」「ケアの用途に応じて変更できる」ものを求めており,足浴器具の早急な開発の重要性が示唆された.
- 2010-05-31
著者
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