センサネットワークにおけるグループ鍵管理の通信量について
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概要
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大規模センサネットワークでは,複数のセンサノードによってネットワーク内部にグループを構成し,グループ単位で情報の流通を制御する機会も多い.グループ鍵を利用することで,グループを単位とした情報の流通制御やデータ認証等を効率的に実現可能であるが,安全な運用のためには,グループ鍵を効率的に更新する仕組みの実現が不可欠である.著者らは,センサネットワーク特有のグループ構造に着目し,グループ鍵更新のための枠組みとして属性ベースグループ鍵管理方式 (ABGKM) を提案している.実験的評価により,ABGKM の通信量は LKH 等既存のグループ鍵更新プロトコルに比べて小さくなることが示されているが,ABGKM における制御可能なパラメータが全体の通信量に与える影響については,十分解明されているとは言えなかった.本研究では,ABGKM の鍵更新における諸事象を確率的モデルで記述し,グループ鍵更新に必要となる通信量を決定する計算式を導出する.この計算式から定まる値は実験的評価の結果とよく整合しており,ABGKM の性能予測や動作の最適化等に応用することができる.
- 2013-03-07
著者
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