月経周辺期症状に対するセルフモニタリングによる効果及び課題
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概要
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月経周辺期症状の軽減を目的とした看護介入の有効性を検証する基礎的研究として、症状を有する女性(PMS群14名とN-PMS群15名)を対象にセルフモニタリングによる症状と関連要因の変化について検討した。月経周辺期症状はその現れる症状の種類や重症度により、強く出現する月経周期(月経前、月経期、月経中間期)が異なる3つのタイプが認められた。ストレスは、PMS群がN-PMS群よりも有意に高いことが確認された。モニタリング前後における月経周辺期症状、自尊感情、ソーシャルサポート、self-efficacy、日常生活への影響への変化は認められなかった。これらのことから、月経周辺期症状の軽減にはモニタリングのみでは限界があり、個々の状況に合わせた看護介入が必要であることが示唆された。今後の課題として、医学的介入や、認知療法などの継続的サポート体制を含む介入方法の検討とともに、月経周辺期症状に対する介入モデルの構築が示唆された。
- 奈良県立医科大学の論文
- 2007-03-15
著者
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