第1子の早期育児期における父親の家庭内役割行動及びその関連要因

概要

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早期育児期における父親の家庭内役割行動とその関連要因を明らかにすることを目的に、生後3ヶ月以内の第1子をもつ61名の父親に質問紙調査を行った。その結果、1)父親の家庭内役割行動量が多いほど児への愛着が強く、役割間葛藤が少なかった。2)数量化III類により関連要因は4カテゴリー群に分類でき、家庭内役割行動への内面的動機と年齢の程度によって説明できた。3)2)のサンプルスコアにより対象者は4分類できた。第I群は児への愛着と家庭役割コミットメントが強く、第II群は仕事満足感や自己肯定感が強く、また経済的な困難を感じていなかった。第III群は平等的性役割観が強い一方、児への愛着や家庭役割コミットメントが弱く、第IV群は他群より平均年齢が低く結婚期間も最も短く、経済的困難や役割間葛藤を感じていた。4)家庭内役割行動量は、妻への精神的サポート量について第I群が第III群及び第IV群より有意に多かった。以上の結果を踏まえ、分類されたそれぞれの父親への効果的な看護介入を検討していく必要があると考えられた。