京都府南部の孤立常緑広葉樹林の林分構成種数および種構成
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概要
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京都府南部の孤立化した常緑広葉樹林の樹種構成などを調査し,クラスター分析により類型化した。調査した12林分は大きくわけて,シイが優占するタイプと,アラカシを共通種としてクスノキ・ナナミノキ・スギ・ヒノキなどが優占するタイプとの2つのタイプに類型化できた。対数級数則にもとづいて推定した林分内総種数と林分面積との関係はベキ乗式型の回帰曲線に適合した。シイが優占するタイプの林分ではシイの優占度が高いほど推定種数が,回帰曲線による予測値よりも小さくなる傾向が見られた。種構成を,大面積で原生的な春日山と比較すると,ツクバネガシやウラジロガシなどが欠落していた。この理由としては,過去の人為の影響による可能性と,もともとの生息地の違いによる可能性との2つが考えられた。
- 1997-03-25
著者
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