複合的なキャリア教育の有効性 : 普通高校を例として
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概要
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本稿では,独自に実施した調査票調査のデータを用いて,キャリア教育が実際にどのような高校で,どの程度実施されているのかを,キャリア教育の「需要」と「実施可能性」に着目しながら明らかにした。さらに,キャリア教育の内容を「実学」と「座学」の二つに分けて捉え,両者を複合的に実施することの有効性を検討した。その結果,キャリア教育の実施状況を規定する要因としては,進学率が低い高校ほど,切実な「需要」に応じてキャリア教育を実施しており,「実施可能性」の高い環境に恵まれている小規模校ほど,実際にキャリア教育を実施できているということが確認された。加えて,複合的キャリア教育の有効性については,「実学」であるインターンシップと「座学」である知識教育の交互作用効果が,複数の「効果」に関する項目で確認された。キャリア教育における様々な方向からのアプローチは,教育現場において積極的に取り組むに値する試みである。
- 社会政策学会の論文
- 2012-01-20
著者
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